腰椎椎間板ヘルニアについて
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腰椎椎間板は、中央の髄核を線維輪が取り囲んだ構造をしています。髄核は椎間板の中央から後方にあるやわらかなゲル状の物質です。水分を含んだ髄核が存在することで、水圧を用いた衝撃吸収装置として働いています。つまり、椎間板は体重や筋収縮によって生じる圧縮応力から骨を保護しています。
しかし、線維輪の後部が脆弱化していたり、割れていたり広がったりしていると、髄核の内容物質が脱出し神経を圧迫するため、痛みやしびれの症状が起こります。この障害のことを「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。公式には、脱出髄核(髄核ヘルニア)といいます。
椎間板ヘルニアは、圧迫を受けた神経が関係する運動や感覚分布に従って下肢に痛みや感覚異常、筋力低下、腱反射の低下が起きます。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
椎間板の後方脱出が起きるメカニズム
●健康な腰に大きな圧迫力や剪断力が突然加わるもので、「激しい咳」や「嘔吐」「重たい物を持ち上げるとき」など1回の動作で生じるもの
●数年間に渡って腰椎に対して弱い強さの力が加わり続けることで椎間板が変性し、変性した椎間板の裂け目から髄核内容物が移動して生じるもの
※nachemson 1964、wilke et al 1999
上記の図は、立位を基準(100%)としたときの姿勢や動作における髄核内圧を測定した研究データです。ものを持ち上げたときや立位で前かがみ姿勢、座位で前かがみ姿勢のときに圧力が高くなっています。つまり、このような動作の繰り返しによって椎間板が変性し、ヘルニアが発症します。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因
椎間板性の痛み
上記の図のように椎間板の周囲には、「脊椎洞神経」が分布しており、椎間板の感覚を伝える神経です。この神経は、椎間板で起きた刺激(椎間板の炎症など)をキャッチして脊髄神経節へ伝えます。その後、脊髄神経を介して痛みとして脳へ情報を伝えます。
また、背中に向かう神経は腰部の筋肉に分布しています。椎間板で起きた刺激は、脊椎洞神経を介して腰部周辺の筋肉へ情報が伝わり、筋肉が緊張することにより痛みが起こります。
ヘルニア(髄核脱出)の痛み
椎間板の裂け目から髄核内容物が後方へ脱出した状態が椎間板ヘルニアです。脱出した髄核がすぐそばの神経根を圧迫すると下肢神経痛が生じます。この下肢神経痛はデルマトーム(下肢皮膚分節)に沿った高位に発生します。
腰椎椎間板ヘルニアの特徴的な症状には、強い腰痛と下肢神経痛があります。これらの症状は、脊椎洞神経を介しての痛みと筋肉の緊張により髄核(ヘルニア)が神経根を圧迫することにより下肢神経痛が起きています。
疼痛回避姿勢
画像は、腰椎椎間板ヘルニアの患者が痛みを回避するためにヘルニアの脱出している方とは反対方向へ身体を傾けています。
また、このように腰椎椎間板ヘルニアの患者は神経根への圧迫を避けるために自然と痛みを回避するような姿勢をとっています。
腰椎椎間板ヘルニアでお悩みならはしもと鍼灸接骨院へ
当院での腰椎椎間板ヘルニアの治療は、椎間板性の腰痛とヘルニア(髄核脱出)での下肢神経痛と分けて施術を行います。
施術すると、初めに椎間板性腰痛から改善していきます。つまり腰痛は早期に改善しますが、下肢神経痛が残存します。これは、障害を受けた神経は施術を受けても1日1mm程度しか再生しないため長期に及びます。
下肢神経痛は、ヘルニアによる神経根の圧迫を除圧しなければ症状が改善しません。人の身体には「マクロファージ」という細胞小器官が存在しており、異物を貪食(除去)する働きがあります。腰椎椎間板ヘルニアにおいては、脊柱管まで出てきたヘルニアを貪食してくれます。
治療方針としては、血流改善です。障害している高位への超音波や鍼灸治療などでヘルニア周囲の血流を改善し、マクロファージが集まりやすい環境を作ります。腰椎椎間板ヘルニアでお悩みの方はお気軽にご相談ください。