腓骨筋腱脱臼について
このようなお悩みありませんか?
- 足首を捻挫してなかなか良くならない
- 足関節捻挫後、外くるぶしの後方に痛みがある
- 足首を動かすとポキポキ音が鳴る
- 足首を動かすと脱臼感や不安感がある
腓骨筋腱脱臼は外くるぶしの後方を通過する腓骨筋腱が外くるぶしを乗り越えて前方へ移動してしまうケガです。「脱臼」となっていますが、骨が関節から外れてしまう状態ではなく腱の走行が元の状態から外れることをいいます。
腓骨筋には長腓骨筋と短腓骨筋の2つがあり、腓骨筋腱脱臼のほとんどは長腓骨筋腱が脱臼します。これは、足関節後方で長腓骨筋腱が短腓骨筋腱に比べて外側に位置しているからです。
また、長腓骨筋腱は腱組織の部分が長く、外くるぶし後方を通過する際に大きく走行を変える構造をしており、足関節の急激な動きにより腱が脱転する機会が多いため脱臼の危険性があります。
腓骨筋腱脱臼の原因
足関節が90°の状態では、腓骨筋腱は125°の角度でカーブしますが、足関節を背屈すると腓骨筋腱は90°の角度でカーブします。つまり足関節を背屈した状態だと腓骨筋腱が前方に押し出されるような力が加わります。
アメリカンフットボールやラグビーでタックルしているときやサッカー、バスケットボールでの切り返し動作時に足関節は背屈状態になります。この足首が地面に固定された状態で足関節を捻挫(外反捻挫)すると、腓骨筋腱が脱臼してしまうことが多いです。
また、非外傷性脱臼として上腓骨筋支帯の欠損や腓骨筋腱溝の形成不全などにより足関節を外返ししたときに長腓骨筋腱が外果前方へ移動してしまい足関節を元の中間位に戻すと、長腓骨筋腱は外果後方へ戻るものがあります。これを繰り返すと長腓骨筋腱の有痛性腱鞘炎になります。
腓骨筋腱脱臼でお悩みならはしもと鍼灸接骨院へ
腓骨筋腱脱臼は、来院時に脱臼した腱が自然に整復されていることが多く、見逃されることがあります。脱臼してから時間が経過すると周囲組織が緩んだ状態で治ってしまうため、再脱臼の確率が高まります。また受傷時には、外くるぶし周囲に痛みや腫れが出ているので、足関節捻挫と誤診されることもあります。
当院では、理学検査や痛む部位、症状から診断し適切に処置いたします。
当院は、腓骨筋腱脱臼に対してU字ギプス固定を行います。取り外しも簡単に行え固定力もあり患部の治療も可能です。お気軽にご相談ください。