半月板損傷について
半月板損傷の原因
スポーツでのケガが多く、膝が深く曲がり捻れると発症する事が多いです。 日常生活では、階段を踏み外した時に膝が捻れて体重が加わった際に受傷することがあります。
発症のメカニズム
膝関節深屈曲状態で脛骨、大腿骨の回旋・圧迫時に発症します。 この発症機序をわかりやすく説明すると、 脛骨(膝の下の骨)が固定された状態で大腿骨(膝の上の骨)が過剰な伸展・回旋すると受傷します。 アライメント異常としてKnee-in&Toe-out(膝が内に入りつま先が外を向く状態)にて起きる場合が多いです。
半月板の形状と機能 半月板は内側C字型、外側O字型の半月様組織で内側半月板は外側半月板に比べ前後径で2倍面積で1.5倍の大きさがあります。 内側半月板は、外側半月板の2倍の頻度で損傷します。
機能としては、
・脛骨大腿関節での圧迫応力の減少(荷重に対する緩衝作用)
・運動中の関節の安定性
・関節軟骨の潤滑、関節液の拡散
・摩擦の減少
・固有受容感覚の供給
・膝関節包内運動の誘導の補助
歩行中では、膝関節にかかる圧迫力は体重の2.5~3倍加わり、階段昇段時で体重の4倍かかるとされています。そこで、半月板が膝関節での接触面積を約3倍にして関節軟骨にかかる圧迫力を減少しています。
症状
半月板が損傷すると、運動時痛や屈伸時に膝に引っかかる感じが起こります。症状がひどいと膝に水が溜まったり(関節液)膝が動かなくなる(ロッキング)こともあります。
当院で施術できる半月板の損傷は以下のものです。
・機械的なロッキングが見られない →ロッキングで支障が出ている場合、手術の適応になることがあります。
・安定型の断裂 ・血行のある辺縁部での損傷
・十字靱帯損傷に伴う外側半月後角での損傷
・外縁部と連絡している断裂 ・変性を伴う高齢者での損傷 ※診察して適応外の場合、専門の医者を紹介させていただく場合もあります。
当院での治療方針
受傷〜3週間 固定中から足指・足関節・股関節のリハビリを行います。また、ギブスが有窓にしてる場合、膝蓋骨の自動・他動運動を行います。 超音波やハイボルテージなどの物療も行います。
3~4週間後 膝関節屈曲90度位が獲得できれば、膝関節の自動伸展運動を開始します。 膝関節伸展時の下腿の回旋運動を学習させます。
4週間以降 徐々に自動運動での関節可動域拡大を行います。 大腿四頭筋、ハムストリングスの筋力強化とストレッチを行います。 歩行時の痛みが消失すれば、荷重下でハーフスクワットなどの運動を指導します。 上記の治療方針は目安です。状態などにより異なります。
半月板損傷は当院へお任せください!
当院では患者様に合わせた施術を行いますので、痛みのある治療や無理な運動は一切行いません。カウンセリングから丁寧に行いますので、初めての方も安心してご来院いただけます。
少しでも膝の痛みを感じている方は、我慢せずに早めの受診をおすすめいたします!皆様のご来院をスタッフ一同、心よりお待ちいたしております。